社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
気付けば午後7時を過ぎていた。
「早く乗って!」
不機嫌発動中で、いつもならドアを開けてくれるのに降りもせず、半開きにした窓から低い声が届いた。
今までのエスコート的な行為が当たり前ではなく、自分でドアを開く事が当たり前だったと今更思う。
「…お願いします」
助手席に乗り込むと相良さんを横目で気にしながら、ベルトを締める。
「はい、これ。副社長から…」
運転しながら、左手で渡されたのは"謝礼"と書かれた封筒。
「何ですか、コレ?」
「勤務時間外に仕事の話をしてしまったから、謝礼だって。胡桃沢さん、基本は定時キッチリの派遣だからじゃない?」
残業は申請しないと出来ない事になっているので、色々と面倒なのだろう。
気になったので、その場で開けてみると・・・な、何と一万円が入っていたので驚いた。
「い、一万円入ってましたよ!いいんでしょうか!?」
「副社長の気持ちなんだから、有難く受け取ったら。…ちなみに副社長本人が渡すと受け取らないと困るからって言われて預かって来たから、俺にも返さないでよ!」
驚いてはしゃいでしまう私に対して、冷静な相良さんは呆れた様に返答する。
「わっ、分かりました…。じゃあ、相良さん、今日はこれで御飯食べに行きましょ!…駄目ですか?」
「……駄目じゃないけど、折角貰ったんだから自分の為に使ったら良いのに」
「え?だって、相良さんと一緒に行くんだから自分の為でもありますよ?」
「……あ、そう…」
私は何か変な事を言ったかな?
横目でチラリと見られたと思ったら、素っ気のない返事をされました。
「早く乗って!」
不機嫌発動中で、いつもならドアを開けてくれるのに降りもせず、半開きにした窓から低い声が届いた。
今までのエスコート的な行為が当たり前ではなく、自分でドアを開く事が当たり前だったと今更思う。
「…お願いします」
助手席に乗り込むと相良さんを横目で気にしながら、ベルトを締める。
「はい、これ。副社長から…」
運転しながら、左手で渡されたのは"謝礼"と書かれた封筒。
「何ですか、コレ?」
「勤務時間外に仕事の話をしてしまったから、謝礼だって。胡桃沢さん、基本は定時キッチリの派遣だからじゃない?」
残業は申請しないと出来ない事になっているので、色々と面倒なのだろう。
気になったので、その場で開けてみると・・・な、何と一万円が入っていたので驚いた。
「い、一万円入ってましたよ!いいんでしょうか!?」
「副社長の気持ちなんだから、有難く受け取ったら。…ちなみに副社長本人が渡すと受け取らないと困るからって言われて預かって来たから、俺にも返さないでよ!」
驚いてはしゃいでしまう私に対して、冷静な相良さんは呆れた様に返答する。
「わっ、分かりました…。じゃあ、相良さん、今日はこれで御飯食べに行きましょ!…駄目ですか?」
「……駄目じゃないけど、折角貰ったんだから自分の為に使ったら良いのに」
「え?だって、相良さんと一緒に行くんだから自分の為でもありますよ?」
「……あ、そう…」
私は何か変な事を言ったかな?
横目でチラリと見られたと思ったら、素っ気のない返事をされました。