社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
左手でソーサーを押さえ、右手でカフェオレのカップを持ち平然と飲んでいる相良さんの胸の内が知りたい。
相良さんが注文してくれたオススメ料理が出揃い、取り分けながら聞いてみる。
「…あの、告白の返事をいただけたら…と思うのですが…」
タイミングも分からず思い立ったままに聞き、心臓の鼓動が早くなった。
どうせ断られるなら、期待しない内が良い。
誘って貰えたからと浮かれていては、駄目だ。
「……勤務外ならいいですよ」
カチャリ、とソーサーにカフェオレのカップを置き、私の顔を見て答えた。
「……え?」
上を向かない様にわざとゆっくり取り分けをした私は予想外の返事に驚き、取り分け様のトングを握り締めたまま、相良さんを見た。
「……いや、だから、退勤押してからなら、お付き合いしましょう…って事です」
そう言った相良さんは口角を上げて、少しだけ笑った様に見えた。
お断りされるとばかり思っていた私は咄嗟の返事に返す言葉もなく、目を見開いて瞬きをし、驚きを隠せなかった。
「…ただし、条件があります。私は副社長専属の秘書ですので、社内ではお付き合いしている事は他人には言わないでいただきたいのですが…」
「は、はいっ。勿論、誰にも言いません!」
「それから社内では他人の振りをして下さい。噂が立つと副社長にもご迷惑がかかる場合もありますので…」
「分かりました、絶対に守ります!」
相良さんが注文してくれたオススメ料理が出揃い、取り分けながら聞いてみる。
「…あの、告白の返事をいただけたら…と思うのですが…」
タイミングも分からず思い立ったままに聞き、心臓の鼓動が早くなった。
どうせ断られるなら、期待しない内が良い。
誘って貰えたからと浮かれていては、駄目だ。
「……勤務外ならいいですよ」
カチャリ、とソーサーにカフェオレのカップを置き、私の顔を見て答えた。
「……え?」
上を向かない様にわざとゆっくり取り分けをした私は予想外の返事に驚き、取り分け様のトングを握り締めたまま、相良さんを見た。
「……いや、だから、退勤押してからなら、お付き合いしましょう…って事です」
そう言った相良さんは口角を上げて、少しだけ笑った様に見えた。
お断りされるとばかり思っていた私は咄嗟の返事に返す言葉もなく、目を見開いて瞬きをし、驚きを隠せなかった。
「…ただし、条件があります。私は副社長専属の秘書ですので、社内ではお付き合いしている事は他人には言わないでいただきたいのですが…」
「は、はいっ。勿論、誰にも言いません!」
「それから社内では他人の振りをして下さい。噂が立つと副社長にもご迷惑がかかる場合もありますので…」
「分かりました、絶対に守ります!」