社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
憧れていた相良さんとお付き合い出来るなんて夢の様で、信じられない。


社内恋愛するんだもの、相良さんの出した条件は必ず守る事にする。


「…答えが聞けて安心したから、お腹が空きました。食べてもいいですか?」


「どうぞ、召し上がれ」


相良さんから返事を貰い、悩み事がなくなった途端、お腹が空いてきた。


取り分けたビーフシチューのお肉がとても柔らかくて美味しいし、オリジナルドレッシングをかけてフリフリ振ってから食べる瓶に入ったサラダも、野菜が中心となっている盛り合わせのプレートも全部が美味しい。


カクテルも料理も美味しいし、目の前に相良さんも居るし、こんなに幸せで良いのでしょうか?


悩んでいた気持ちが嘘の様に消えていく。


心の中は今、幸せで満たされている。


「カクテルおかわりしますか?」


「今度は綺麗な色のカクテルが良いです」


次に届いたのは、澄んだ海の色みたいなブルーのカクテル。


キラキラしていて、凄く綺麗。


会社帰りに寄る、ジャズが流れている落ち着いた雰囲気のカフェバーに彼氏の車で送り付き。


何もかも初めてで胸が踊る。


「カフェオレ好きなんですか?」


「暖かいカフェオレを飲むと心が和みます」


少しづつ、相良さんの事を知っていこう。


距離感もゆっくり縮めていこう。


……と思っていたのに、私はやらかしてしまいました!

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