社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
ちょこんと黒革のソファーに座らされ、広いリビングを見渡す。
リビングの片隅には副社長の賞状と一緒に相良さんの賞状も飾ってあった。
副社長のは作文コンクールとかの賞状と盾、相良さんのはピアノコンクールの賞状と盾。
全日本の高校生コンクールで金賞とか凄い。
思わず立って見入ってしまう。
「…副社長の御両親、つまり社長夫妻は俺の事も本当の息子の様に扱ってくれてる。これが、その証」
見入っていた私の横を通り過ぎ、紅茶の入ったティーセットを音を立てない様に静かに置きながら話す相良さん。
「副社長の祖父、花野井グループの会長なんだけど…箸使いとかマナーにうるさくて、二人で泣く泣く練習されられた記憶がある…」
「そうなんですね…。それで、あの1センチの世界な訳ですね…」
「1センチの世界…?」
「はい、1センチの世界です。だって、相良さんは箸先を1センチから2センチ位しか汚さないから…」
「変な命名」
二人でソファーに座り、相良さんがクスッと笑いながら紅茶をカップに注いでくれる。
良い香りが漂い、聞いた所に寄ると最高級ダージリンだと知る。
紅茶と共に用意されたお菓子は、手作りのチーズケーキだった。
リビングの片隅には副社長の賞状と一緒に相良さんの賞状も飾ってあった。
副社長のは作文コンクールとかの賞状と盾、相良さんのはピアノコンクールの賞状と盾。
全日本の高校生コンクールで金賞とか凄い。
思わず立って見入ってしまう。
「…副社長の御両親、つまり社長夫妻は俺の事も本当の息子の様に扱ってくれてる。これが、その証」
見入っていた私の横を通り過ぎ、紅茶の入ったティーセットを音を立てない様に静かに置きながら話す相良さん。
「副社長の祖父、花野井グループの会長なんだけど…箸使いとかマナーにうるさくて、二人で泣く泣く練習されられた記憶がある…」
「そうなんですね…。それで、あの1センチの世界な訳ですね…」
「1センチの世界…?」
「はい、1センチの世界です。だって、相良さんは箸先を1センチから2センチ位しか汚さないから…」
「変な命名」
二人でソファーに座り、相良さんがクスッと笑いながら紅茶をカップに注いでくれる。
良い香りが漂い、聞いた所に寄ると最高級ダージリンだと知る。
紅茶と共に用意されたお菓子は、手作りのチーズケーキだった。