社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
「和奏、何がおかしいの?」


「だって、相良さんでも赤くなるんだなって思って…」


「…っるさい、それ以上言うと…」


ドサリ。


隣に座って居た相良さんは、はぐらかす様にソファーに私の事を押し倒した。


真上から見下ろされるのは、私のアパートに来た日以来で心臓に悪い。


ドキドキドキドキ…。


「からかうのは好きだけど、からかわれるのは好きじゃないから、和奏にも赤面させてやろうか?」


真っ直ぐに見つめる瞳から視線を反らそうとすれば、首筋に近付く相良さんの顔。


そのまま首筋に唇で触れられ、力が入り硬直する身体。


いつもみたいに優しく髪を撫でる訳でもなく、優しいキスをされる訳でもなく、トップスをめくり挙げられ、恥ずかしい部分に触れられ、舌でなぞられる。


「……さっ、相、がらさっ…。っやぁ」


突然の出来事に覆いかぶさる相良さんの身体を押しのけようとするが、上手く行かない。


「…和奏、自分こそ顔が赤くて可愛い。頬も火照って熱いし…」


流し目で見つめられ頬に触れられると、触れるだけの優しいキスが唇に降りてきた。


チュッとリップ音がするキスを唇、頬にされた後に段々と深くなるキスに息を荒げる。
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