社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
現在、私は膝の上の子猫状態。


さっきまでの大人な関係はどこに行ってしまったのか?と不思議に思う程、甘さだけをくれる相良さん。


またからかわれただけなんだ、きっと…そう思い、予感が的中するのもさほど時間はかからなかった。


「相良さんが選んでくれたんですか?」


「…うん。…と言っても店員のオススメから選んだだけだけど…。有澄君が秋葉さんの誕生日プレゼントを買いに行くからって一緒に行ったんだ」


「秋葉さんの誕生日も10月ですよね、確か…」


秋葉さんの誕生日は10月初旬、私は10月下旬。


秋葉さんは一つ年上。


副社長は私と同じ歳だと聞いた。


そう言えば…相良さんって何歳?


今の今まで、聞いた事がなかった。


聞いても教えてくれなさそうだったからスルーしてたけど、親交を深めた今なら聞けそう…。


「相良さんって、おいくつですか?」


「…和奏と同じだよ」


「………同じ?」


「同い年」


キッパリと答えた事に偽りはないだろうから、私の聞き間違いでは無いようだ。


同い年と言うことは・・・25歳。


職場での落ち着き様から、年上だと思っていただけに驚きを隠せない。


以前のデートの時に同い年位に感じられたのも、同等だったからだ。
< 132 / 166 >

この作品をシェア

pagetop