社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
条件12*上司を味方につける!
「美味しかったです!デザートも可愛くって写メ撮りたかったなぁー」


温泉ホテルの中にある、浴衣で食べれるフレンチレストランで夕食を済ませた私達は大浴場に向かっている。


相良さんが予約してくれたホテルは温泉とスパが充実していて、建築士の花野井 煌さんが設計した"和"を基調とした比較的新しいラグジュアリーなホテルだ。


「煌さんがデザインしたホテル、素敵ですね。お部屋の家具もスタイリッシュでお似合いだし、全部が素敵です!」


「煌君の彼女はインテリアデザイナー。このホテルは二人が主役として作った様なものだから…」


「わぁー!そうなんですかぁ!意思の疎通が出来ているデザインなんですね。通りで細かな部分もこだわりがあると思いました」


ワクワクする。


細部までにこだわった外観にマッチしているインテリアの数々。


スタイリッシュでいて、バリアフリーも健在なデザインで何処からアイデアが湧いて来るのだろう?と疑問に思う程、私には想像も出来ない豊かなデザイン力。


"和"を基調としているが、古臭くなく、洗練されたデザインが今どきだなぁ…と関心してしまう程だった。


大浴場に入ると日替わりのお風呂があり、色鮮やかな薔薇風呂もあった。


贅沢過ぎる仕様に心が踊る。


温泉に入り、子猫の様にふわふわになった私はラウンジに連れて行かれ、大人びた空間に酔いしれた。
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