社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
「先輩が気になってる相良さんって、秋葉さんと良く話してますよね。無表情ですけど、お互いに見かけるとエレベーターに乗るまでずっと話してる事が多いですね。副社長繋がりなのかな?

相良さんと仲良くなるには秋葉さんから攻略したらどうかな?」


奈子ちゃんがふと言ったが、今、正に私もそう思っていた。


私が秋葉さんを気にする理由は可愛いからだけではなく、相良さんと仲が良さそうだからだ。


私は社内では相良さんに近付けないが、秋葉さんは相良さんと話している姿を良く見かける。


秋葉さんと仲良くなれたら、相良さんにももっと近付けるだろうか?


そんな邪な願いから、彼女と仲良くなりたいと願う。


「けど、秋葉さんの周りって、絶対的エースな存在ばっかりで固まっているから近付くのが難しいですよね!」


確かに秋葉さんの周りには、企画開発部の若くカッコイイ部長、女子力半端ない綺麗な同僚、総務課の癒し的存在の男性社員など、キラキラオーラをまとっている人達ばかりが集う。
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