社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
う…、嬉し過ぎるっ!


秋葉さんが副社長繋がりで私達の関係を知ったのかも知れないが、気遣いの根回しが早すぎる。


仕事の出来る女性は気遣いも出来るのね…!


さっき初めて会って話したのに、こんなにも優しく出来ちゃうなんて秋葉さんって内面も素敵な女性なんだな、と改めて実感。


メモ紙2つは奈子ちゃんが帰って来る前に、そっとポケットにしまう。


退勤時間になるまで、私はそわそわを抑えきらずに奈子ちゃんに怪しまれながらも仕事をこなして、時間になるとすぐに会社の外に出た。


エアコンの効いた社内とは正反対の暑さにぐらつきながら、足早に会社付近の公園に向かう。


汗ばむ身体を隠すように木陰に座り、メモ紙2つを取り出してスマホに登録する。


……これで、よしっと。


登録するとすぐにメッセージアプリから、"新しいお友達が登録されました"と更新があり、秋葉さんが登録された事に気付く。


すかさず秋葉さんにお礼のメッセージを送り、スマホを握りしめる。


そう言えば相良さんは?


メッセージアプリから、相良さんが登録されたお知らせがないので相良さんは利用してはいないかIDを設定しているのかもしれない。
< 20 / 166 >

この作品をシェア

pagetop