社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
サラリと言ってのけた相良さんは、口角を上げて少しだけ微笑んだ。
いつもとのギャップが大きくて、心臓の鼓動が早くなるばかりだ。
「…だ、だ、…大、貴っ、さ、ん!」
「はい。…呼び捨てかと思ったので、ちょっとガッカリした…」
「…うぅっ…呼び捨ては無理ですぅ。恥ずかしいもんっ…」
顔に火照りを感じて熱くて、暗い車内だから見えないかもしれないが本当に見られたくないので、必死に顔を両手で覆い隠す。
恥ずかしいから途切れ途切れになりながら、やっとの思いで"さん"付けで呼べたのに、呼び捨てで呼ぶなんて無理だよ。
相良さんに私の方を見て欲しくないから、信号は青のままでいて欲しい。
お願い、赤にならないで───……
願い叶わず赤に変わってしまい、私は助手席の窓側に顔を向ける。
「胡桃沢さん、こないだの場所か違う場所でもいいけど、どこにする?」
「…相良さんが決めて下さい」
「………」
何故、そこで黙るのか疑問。
いつもとのギャップが大きくて、心臓の鼓動が早くなるばかりだ。
「…だ、だ、…大、貴っ、さ、ん!」
「はい。…呼び捨てかと思ったので、ちょっとガッカリした…」
「…うぅっ…呼び捨ては無理ですぅ。恥ずかしいもんっ…」
顔に火照りを感じて熱くて、暗い車内だから見えないかもしれないが本当に見られたくないので、必死に顔を両手で覆い隠す。
恥ずかしいから途切れ途切れになりながら、やっとの思いで"さん"付けで呼べたのに、呼び捨てで呼ぶなんて無理だよ。
相良さんに私の方を見て欲しくないから、信号は青のままでいて欲しい。
お願い、赤にならないで───……
願い叶わず赤に変わってしまい、私は助手席の窓側に顔を向ける。
「胡桃沢さん、こないだの場所か違う場所でもいいけど、どこにする?」
「…相良さんが決めて下さい」
「………」
何故、そこで黙るのか疑問。