社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
"遅くなる"とは、この後も一緒にいられると言う確約だけれども、具体的な内容については語られてはいない。


相良さんとまだ一緒に居ても良いんだという幸せにただ、ただ喜びを感じる。


「今度は何?ニヤニヤしてるみたいだけど…?」


「え!?し、してません!」


嬉しさ全開なのが顔に出ていたのか、いつの間にかニヤニヤしていたらしい。


このままでは完璧に変な奴だと思われる。


話題を探さなきゃ!


「さ、相良さんって、お休みの日は何をしているんですか?」


「……部屋の掃除、料理、たまに副社長のお世話、ドライブ」


「掃除とか料理って一人暮らしですか?」


「……違う。けど、土日はしなきゃいけない」


要点しか言わないから、謎が解けるのに時間がかかる。


「副社長のお世話って?土日も仕事ですか?」


「まぁ、プライベートと半々かな?最近は秋葉さんが居るから呼びつけられなくなったけど、前は頻繁に呼びつけられた」


「友達だからじゃなくて?」


「…それもあるけど。車出して欲しい時とか…買い物付き合ってとか。人の休みを何だと思ってるんだか知らないけど…!」


いやいや、ただ単に友達として出かけたいから副社長はお誘いしてただけでは?


相良さんって束縛を嫌う人なんだろうな。


自由気ままで過ごしたいけれど、言われると断れないとか?


あれ?私も無理に誘ってるのかな?
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