社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
条件5*休憩中の密会禁止!
今日は週半ばの水曜日。
夢の様な先週の金曜日の夜から抜け出せずにいる私は、仕事中もボーッとする事が多かった。
データ入力をすればミスは起きるし、会議室を掃除すれば掃除機を倒してゴミをぶちまけてしまった。
そんな姿を見られたら、『浮つくな』と相良さんに指摘されてしまうだろう。
お昼の休憩時間になり、会社付近にあるパン屋さんでランチしようと公園を抜け道にする。
公園を通るとパン屋さんが近いのだ。
木陰を選んで進んで行くと猫の様な鳴き声がした。
「にゃぁ」
猫の鳴き声がした方向に歩き、付近のベンチを見渡すとトラ猫を膝に乗せた相良さんが座っていた。
「あっ!さ、相良さん!?…お疲れ様です」
木陰とは言え、真夏なので空からも地面からもジリジリと照りつける暑さ。
相良さんは暑さなどものともせず、猫の背中を撫でていた。
「お疲れ様です…」
仕事モードの相良さんはいつも通りの眼鏡に紺色のスーツ姿で、金曜日の姿とは掛け離れている。
猫を膝の上に乗せていても無表情で、ただ単に背中を撫でているだけな感じ。
夢の様な先週の金曜日の夜から抜け出せずにいる私は、仕事中もボーッとする事が多かった。
データ入力をすればミスは起きるし、会議室を掃除すれば掃除機を倒してゴミをぶちまけてしまった。
そんな姿を見られたら、『浮つくな』と相良さんに指摘されてしまうだろう。
お昼の休憩時間になり、会社付近にあるパン屋さんでランチしようと公園を抜け道にする。
公園を通るとパン屋さんが近いのだ。
木陰を選んで進んで行くと猫の様な鳴き声がした。
「にゃぁ」
猫の鳴き声がした方向に歩き、付近のベンチを見渡すとトラ猫を膝に乗せた相良さんが座っていた。
「あっ!さ、相良さん!?…お疲れ様です」
木陰とは言え、真夏なので空からも地面からもジリジリと照りつける暑さ。
相良さんは暑さなどものともせず、猫の背中を撫でていた。
「お疲れ様です…」
仕事モードの相良さんはいつも通りの眼鏡に紺色のスーツ姿で、金曜日の姿とは掛け離れている。
猫を膝の上に乗せていても無表情で、ただ単に背中を撫でているだけな感じ。