満月の扉
「ん?なんだあれ?」
夜空の流星を見ていたら思わず声が出た。
流星…なのはわかる。
でも周りの流星より光がまったくちがう。
普通より何倍ものひかりでキラキラっていうか明るすぎて逆にチカチカする。
真夏の太陽を見たみたいだ。
光もおかしいが向かっている方向もおかしかった。
さっきからどんどんこっちに近づいている気がする。
どんどん光が大きくなって近くに来てる気がする。
「なんか…やばくねぇかな…?」
なんというかまだ14年しか生きてはいないが、14年間生きてきて鍛えられた俺の勘…というか直感的に俺に『ヤバい』という文字がでてきた。
だってなんかこっちきてるよ?
なんかやばくない?
どんどん光は近づいてきた。