彼女の真意

バレンタイン当日


みんなそわそわしてる。私も、ドキドキが止まらなかった。
でも、気づかれないように平静を装って1日を過ごした。

その間にも、駿くんは何度か呼び出されるし、気が気じゃない…。
ほかの子と付き合うことになったらどうしよう。
放課後駿くんに渡すっていってる子も何人かいて、その子たちに先を越されないよう声をかけた。

「駿くん。甘いものやけ食いしたい気分なの。一緒にいってくれないかな?」
「高橋は?」
「由奈は彼氏さんとこ。」
「そか。んじゃ、行くか?」
「うん‼‼」

色気のない誘いかたなのはわかってるけど。由奈と相談した作戦。
だって、普通に呼び出すとか、周りにばれちゃうじゃん。
一緒にいってくれることになってよかった。

二人で並んで歩いてると、だんだんドキドキしてきた。
いまから伝えるんだ。どうしよう。どうしよう。

「みあ、どうかした?」
「え?!ううん。普通だよ?!」
やーもー、挙動不審じゃん。
「チョコは渡せたの?」
え?!
「あー、うん。ううん。」
「どっちだよ笑」

あーもーーーーーどうしようどうしよう。。。
誘うことしか考えてなかったよ。
なんて言ったらいい?どうしたらいい??


「はい‼‼‼」

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