Lingerie
でもそこまで情けなさも募れば『もういいか』と吹っ切れ、心が自棄を起こして感情が込み上げる。
どうせ終わりなのだ。
みっともない自分などすでに晒したに過ぎない。
元々私の本質が好かれていたわけじゃない、だったら如何に無様で『好きです』なんて嘘にも言えない自分であるかを晒してやればいい。
「誰でも良かったのっ、」
「……」
「たまたま、九条君が都合よく居ただけ」
「……」
「別に『好き』だなんて感情はおまけで良かった。適当に寂しさ埋めて傍に居てくれるならいくらでも快楽目的の為に体も許すつもりだった。嘘でもいい、適当に満たされればそれでよかったのっ」
『体目当て』だなんて言われて、ほんの少し安心した程。
なのに……、
「嘘つき、」
「……嘘つき?」
「く、九条君なんか好きになると思ってなかった。好きになる筈なかった!こんなもっさくて誰に対しても横柄で口悪いし愛想ないし…」
「なんか物凄い言われようですけど、それ言いますか?ミモリさんが俺に、」
「なのに髪上げたらイケメンとか……爆ぜろ!私にだけ甘いとか厨二病かっ!」
「いや、別にイケメンは俺の意志の産物じゃないし、怒る場面でもないのに横柄な態度とか取らないでしょ?俺だって普通に嬉しければ笑うし好きな人には甘くもなりますけど、」
「そっれっ!本当にそれっ!」
「はぁ…もう、言いたい事言いだしきってください」
感情の爆発による吐露は吐き出すまで止まらないらしい。