【完】たとえ他人でもまた君に恋をする

先生からの宣告

私は急いで家へ帰った。


それにしても、息が苦しい。



「うっ………っ」


「ちょっ桜依大丈夫?」


「おかぁ……さっ……んっ」



とうとう、私はそれからの意識がなくなってしまった。



あれから、私はどうなったのか。
まるで、体が浮かんでいるような。


そろそろ、逝っちゃうのかな。私




***




「る……い……」


「っ……る………い……」



お母さん?声は聞こえても何故か手が届かない。
お母さん、私は今どこにいるの?


ここは、どこなの?



「はぁっ」


勢い良く、私は起き上がった。
ここは……前も来たことがあるところだろう見覚えがある部屋。



「桜依っ起きたの!?」


「お母さん……」


「何で私ここに」


「桜依倒れたの。それで大学病院に来たのよ」


そっか、倒れたんだ。
けど、すぐ治るよね。何でもないよね。


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