【完】たとえ他人でもまた君に恋をする
コンコンコン──。
部屋のドアが開くとナースさんが立っていた。何かを隠しているような。
「お母様ちょっと来てください」
お母さんが呼ばれた。
何かあったのかな。
「すぐ戻ってくるから」
「うん」
あれから、40分経過した。
なかなか、戻ってこない。
私はトイレに行きたくて布団から出た。
廊下を歩いていると声が聞こえてきた。
「そんなっ嘘ですよね」
「本当です。この余命が延びる可能性は15%です」
ある、部屋から聞こえてくるお母さんと先生の声。
何かお母さん泣いてたような……?
余命って何……?私の事……?
「そんなっ……うぅっ……」