【完】たとえ他人でもまた君に恋をする
「好きだよ、桜依」
「私も……」
優しく触れていくキスをしてくれた。
きっと、神様は余命少ない私に宝物をくれたのかな。
何かもが嫌だった。けど、君が好きだと言ってくれた瞬間私は生きる希望をもてた。
「キス」
「もう一回してほしい?」
「意地悪」
そしてもう一回唇に優しいキスを落としてくれた。
部屋がだんだん夕日色に染まっていく。
「そういえば、学校」
「俺、しばらく休むって言ってきた」
「えっ」
「お前といたかった」
何でこんなに優しいの………。
その時、ケータイの電話がなった。
「何、あーわりぃ今後一切電話かけてくんな」
「どうしたの……?」
「女から、けどもう電話番号全部消すわ」
「そっか」