【完】たとえ他人でもまた君に恋をする
気づけば、20分経過していた。
聞こえてくる声は、教室からではなく廊下から。キャーキャーうるさい女子の声。頭が痛くなる。イケメンが通ったくらいでキャーキャー本当うるさい。どうにかならないものなの?
「はよ」眠そうに、不機嫌まるだしの校内1位のモテ男【鈴木 悠】くん顔は確にいいけど、香水臭い女子たちといるおかげであんたまで臭い。てか、臭ってくるんだけど。
その後についてくる、相変わらずうるさい女子。
化粧は濃く派手。いくら、この高校のルールが甘いからって。年寄りの厚化粧みたい。
髪の毛は、金髪に茶色さまざま。
口元は、真っ赤な口紅。
「おはよう、ゆうくん」
満面の笑顔が本当きもい。
それを、すんなり笑顔で返す鈴木くん。
「今日、よかったらカラオケいかない?」
「暇だし、行く」
「本当に!やった」