【完】たとえ他人でもまた君に恋をする
最後の日
【悠side】
とうとう、俺の前で死んでしまった彼女。
幸せそうな顔で、逝ってしまったな。
どんなに願っても君は帰ってこない。
「あなたが、悠くん?」
桜依のお母さんらしき人が俺に話しかけてきた。
何か、手に薄いピンク色の封筒を持っていた。
「これ、桜依が悠に渡してって」
そっと、薄いピンク色の封筒を俺に差し出してきた。
何か、分厚めの封筒だった。
***
悠へ
ごめんね、こんな私で。
けど、最初から最後までちゃんと愛してました。今も愛してます。
私にくれた指輪。持っててくれないかな?
指輪に紐を通したからネックレスとして使ってもらえないかな。それで、私を思い出してください。
どんなに一緒にいて笑ったか。
私の人生は悠のおかげで変わったよ?
“また、君に出会い君と恋ができたら。”
ただ、それだけが今の願いです。
ちゃんと、探しにきてね……?笑
I love you best in the world
桜依より