【完】たとえ他人でもまた君に恋をする

喜んでんなら、どっかでやってもらえないのかな?うるさい




そんなに、楽しいのかな。本気にもしない女子と遊ぶのが。





「お前ら、席につけ」




一気に静まり返る教室。先生ってそんな存在なんだね、どんなにうるさい奴らでも。




勉強が始まり真面目に受ける。
どんなに、周りが寝てようとこっそり手紙交換してようと関係ない。





「れい」




この二文字で終わる。
もう、気づけばお昼か。お弁当をもち長い屋上への階段をただ上る。




私の足音だけ聞こえてくる。
いつも、お昼は一人で食べている。
屋上には、嬉しいことに誰もいない。




「いただきます」




手を合わせて、箸で食べ物をはさんで口に入れる。美味しいはずのものが味が凄く薄く感じる。




眺める景色は、紅葉。
紅葉がひらひらと落ちてゆく。
私の、人生も葉っぱみたいに咲いて散る人生なのかな。




「ごちそうさま」

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