【完】たとえ他人でもまた君に恋をする
「何で、私に話しかけたくてくるの?」
はぁ……。こんなところ見られたらどうすればいいのよ。絶対、いろいろいわれるじゃん。
今日、ついてないのかな。
お願いだから、誰も見てないといいな。
「一度でいいから、話してみたいなって」
私と話したいなんて人初めてだ。
けど、私と話して何かある?
「ふーん。けど、意味ないと思うな」
「そんなこと言うなよ、まだわかんねぇーじゃん」
そんなに話したいなら、香水と化粧の濃い人たちあんたの周りにいるんだから話してこればいいじゃん。
女には、困ってませんってオーラでてるし。
「なんの、本読んでるんだ?」
「関係ないでしょ」
すると、私が握っていた本を手からぬき取られてしまった。
「こういうの、好きなんだ」