Lingerie～after story～

そんな判断は大間違いだと言わんばかり、伸びてきた指先が非難するように私の鼻をつまんできて。

「言っておくわ、耳かっぽじってよくお聞き」

「は、はい、」

「私はあんたが好きよ、」

「っ……」

「いちいちそういう過剰反応いいから。頬染めるのやめて聞きなさい」

「いや、これは意図的じゃ…」

「聞け」

「はい」

「とにかく、好きなんだから当然虎視眈々とした下心はあるわよ。隙あらば九条から掻っ攫って自分のモノにしようなんて常日頃に思ってるわ」

「つ、常日頃……」

「だけど、あんたと友達やめたつもりは微塵もないわよ？私に相談しないで他に誰があんたの相談に乗るのよ？それが九条絡みの事でもね」

「っ……」

「相談されていちいち傷ついてたらとっくにあんたのお世話役なんて降りてたに決まってるでしょ。私はこのポジションでそれなりに楽しんで自ペースに攻めこんでるんだからいいの。あんたがセンチメンタルに酔って遠慮する方がよっぽど腹が立ってどうしてやろうかって思うわ」

「っ……なんか途中までは感動的だったのに最後の一言で突き落とされた気分」

どうしてやろうかって……どうしてやろうと思ってたんですか？