Lingerie~after story~



九条くんにしてもイズミにしても、普段は優しくとことん甘い癖に何かしら間違った刺激を与えると途端に危険性高い生き物に成り代わるから本当に恐い。

折角イズミに対して警戒心も程々に落ち着いていたというのに、最後の一言を放った姿の双眸の危うさと言ったら…。

「とにかく、何をぐだついてるのか吐き出しちゃいなさい。あんたは溜めこんで迷走するタイプなんだから私が程々に道しるべ示してあげないと」

ポンポンと頭を撫でてくる仕草と口調に【いつも】のイズミだと感じてしまう。

『待ってなさい』と持っていたものを部署に置きに行く後ろ姿に、さすがに遠慮の言葉を追加することはなく。

むしろ、変に安堵を覚えてここ数日に溜めこんだ負の葛藤を吐きだす様に息を吐いた。




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