Lingerie~after story~
子供じゃあるまいし、そんな事情はよく分かる。
戻ってこないと怒るような場面ではない。
こちらの事を気にかける様な連絡も時折LINEでしてくれるのだ。
仕事以外で足を向けるなと言う言い分はそれこそ真っ当な言い分だと思うし、それが普通の事だろう。
全部全部正しい事であり仕方のない事であり。
……だからこそ渦巻く葛藤に悩まされると言うのか……。
そう、自分の嫌な心の声を形としてしまえばだ…。
『久しぶりだからってそんなにずっと親孝行しなくちゃいけないもの?』
『何でLINE?何で電話をしてこない?しかも、こっちから返信しても既読つく癖に返事はすぐに返さない忘れた頃に返事が来て、まともな会話のやり取りなんてなされてないし』
『仕事以外で顔出すな?そうは言うけどさ、正論だけどさ、』
「じゃあ、いつまともに顔合わせて声かけろってのよ……」
「あら、ダークミモリんな本音かしら?声低っ、」
「っ……もう……、心底ウザい。自分がウザい。このダークな心の自分を黙らせる術ないのかしらねイズミお姐さま?」
「俺が口塞いでやろうか?心の方も実態の方も全部」
「っ……イズミお姐さま言ったでしょ?イケメンイズミ様はお呼びでないから」
「あら失礼、ダークミモリんに惹かれて本能全開な私のダークも本音をついね」
本当、いきなりその本能全開なイケメン様登場させないでほしい。