Lingerie~after story~
きっと一生だ。
この部屋から出ようが彼と言う囲いの中には囚われたまま。
困るのは……それでもいいかと自ら手を伸ばしてしまう事。
今もだ……。
求める様に手を伸ばして彼の胸へ顔を埋めた。
………でも、
「………ダメ。囲われてなんてあげない」
「…………なんで?」
「………九条くんは私に夢中になるもの。今日みたいにね。それで、こんなこと毎日続けたら九条くんも私に依存するでしょ?そうしてどんどん堕落して……。言ったでしょ?私が好きなのは仕事馬鹿な九条爽なのよ?私に堕落した九条爽じゃないの」
「………」
「分かったら……もっともっと周りが引くくらいにストイックに仕事に溺れてよ。………………まわりの女の子泣かすくらいにね」
「……寧々さん、」
「………」
「さらっと、最後のは嫉妬交じりの願望だよね?」
「何でそういう突っ込まれたくないとこピックアップできりかえしてくるかなぁぁぁ?」
「いや、なんかどんな言葉よりそこに愛情感じちゃったから?」
そうだよ。本当にそこは無茶苦茶嫉妬混じりの一言だったよ。
こうして肌を重ねてしまえば増した愛情に比例して他所への嫉妬も強くなってしまったもので。
私の物だと独占欲が疼くんだから困ったものだ。