Lingerie~after story~


フンッと鼻で笑って立ち去る姿はさっきまで俺の役どころであったのに。

ちゃっかりいい逃げされたようなその場面に苦々しく舌打ちを響かせて頭を掻く。

足元掬われる?

お前もそうだったと言いたげな言葉だったな。

くっそ、結局、言い負かしたのか言い負かされたのかはっきりしなくてスッキリしない。

彼女が俺の目論見のままに依存するなら足元も何もないだろう。

可愛くない可愛さ舐めてるってって何だよ。

結局はこうして悶々としている時点で俺の負けだったのだろうか。

兎にも角にもさすがにそろそろ彼女の横に戻るべきだろうと意識を置いて、今日は自宅ではなく彼女のマンションへと足を向ける予定を決めた。


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