Lingerie~after story~
ああ、久しぶり。
ミモリさんの感触だ。
『寂しかった』?
そんなの、
「俺だって……」
「九条…くん?」
「依存してるのがお前だけだとか思うなよ」
「っ……」
「ミモリさんに触れなかったこの数日、俺がどれだけ悶えたか……わかる?」
「っ~~」
耳元に口づけながら吹き込むように自分の依存も囁けば、身を縮こませる彼女が腕の中にいて思わず口の端が上がる。
だって嘘じゃない。
本当に自分でも驚くほど手持ちぶたさで、物足りなくて、気が狂いそうで……。
依存してると再認識。
俺だって限界、
「ねえ……触らせて?」
「っ……」
そんなお約束の一言を弾くと、いつものように彼女の胸元に手を伸ばしかけたのに。
「だ……ダメッ、ダメっ!!」
「あっ?」
「っ___!!」
予想外のダメ出しには思わず不愉快全開な凄んだ声音で応じてしまった。
そんな俺に馬鹿正直に肩を跳ね上げさせた彼女がそれでも気を奮い立たせると、
「か、勝手に私を放置したのは九条くんでしょ?」
「はぁっ?」
「っ…だから……そうやってすぐに凄まないでよ!負けないよ!?負けないんだからね!?」
そう言いながら腕の中でファイティングポーズを決め込む姿には怒る気力も削がれて息を吐く。
そんな反応にすらビクつく癖に反抗的なスタイルは引かないらしい今日彼女。