Lingerie~after story~
そんな私など気に求めず、むしろ悪びれもせず『病人って暇なんだよね』なんて描いたデザイン画を眺めている始末。
元気そうにしてますけどね、まだ熱のせいで目は微睡んでるし、いつもは白い肌が耳まで赤い状態なんですけど?
「本当に……何で体調悪いならそう言わないのかな」
「このくらいの無茶は常日頃だから頼るって感覚なかったんだよね俺」
「いつもはどうしてたわけ?」
「ん~?あんまりキツかったら市販薬で誤魔化して普通に仕事してた」
「ねえ、いつか死ぬからそれ」
「今のところ死んでないし。それでも、さすがにミモリさんに移すわけにいかないなあってなるべく接触避けて生活してたんだけど」
「そんな気遣いより弱って頼ってもらった方がよっぽどいいっての!!」
馬鹿じゃないの!?と、感情的に声を荒げ、持っていたポカリのペットボトルをベッドに投げつけた。
勿論彼にはぶつからない位置に。
ボフンと勢いよく布団に沈んだそれをのそりと動いた彼が拾い上げて、そのまま這うように私が立っている位置に近いベッドの縁に近寄ると。
「ゴメン…ね?」
「………」
「泣かないで?」
「泣いてない!熱で視力どうにかなってんじゃない!?怒ってるでしょどう見ても!!」
「そう?……俺には……寂しかったって泣いてるように見えるんだけど」
「っ……」
「物足りなかったって……訴えられてる気がするんだけど?」
本当にムカつく。