もういっそ独りなら。
はじめからわかっていた。
いつも誰かと共に生きていて誰かを誰かは必要としていた。
そのピースが欠けることなど一度もないはずだった。
不意に欠けてしまったもの、壊してしまったもの
もう元には戻らないと思っていても
意外と案外簡単になおってしまうもので
人はそのピースがかけていたことなどすぐに忘れてしまうものだ。

1度かけたそれが戻らぬものとなってしまったとき
人は次のピースを探しに求める
その一つの隙間を埋めようと必死に
血眼になって溢れた欠片や、代用できる欠片を探すのだ。

そうしていつのまにか
代用品でいた欠片も大切な一部になり
ついにはピースとなるのだ。
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