もういっそ独りなら。
なのにいつだっただろうか、
私たちは私達を独りだと認識し殻に閉じ籠って
もう二度と出てこないように、
怖いものは何もないように、そう考えてしまうことがある

傷付きたくないからと
辛いのは嫌だから。辛くて暗くて寂しいのは恐いからと。

何もないように何も聞かないように何も知らないように。
弱さも醜さもちっぽけなこの気持ちも
外に出なければ何もわからない。
誰にも見つからない。気付かれなければそれでいいと。

そんな決心なんてやがてすぐに壊れてしまうのに。
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