愛人契約
何でもするつもりだった。

キャバクラでも、風俗でも。

でも、三宅先輩から言われたバイトは、意外なモノだった。


「……愛人契約って言うのは、どう?」

「愛人!?」

「しー。」

あまりの突拍子のない事に、私は驚いた。

「こんな事言うのもなんだけど、時間の割には貰える金額が、破格なのよ。」

「そう……なんですか?」

「知り合いの社長が、そういう女の子を探していて……なかなかのイケメンよ。変な性癖もないし。日満理も美人だから相手にも気に入って貰えると思う。」

「そんな……」

そんな世界があるなんて、初めて知った。

「今のご時世、そんなに珍しくないわよ。一度、会ってみない?」

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