バスケばかのアイツに恋してる
「知ってるか?
嫉妬するのはもどかしいからだ
自分だって出来る、なれるって信じてるから
可能性を諦めていないからだ
始めからあきらめているやつが
嫉妬なんて出来ないんだよ。
だから嫉妬したっていいんだ!」

陸の言葉が私にまっすぐ刺さっていく

私の醜かった嫉妬は

ただ信じたかったんだ私にも出来るって

なんだそんなことだったんだ

自分の思っていたことがあまりにもちっぽけに感じた


「そっか、そうだよね
ありがとう
陸がいて良かった」

本当にありがとう

私は誰かに言ってほしかったのかもしれない

嫉妬したっていいんだよって

「フッ
お前もありがとうなんて言えるんだな」

陸がバカにしたように笑う

「なっ!今バカにしたよね!」

「やっと元気になったな」

そう言って優しい笑顔を見せた

< 26 / 35 >

この作品をシェア

pagetop