壊〜恐怖に歪んだ顔〜
の… のん…「奏音!」

はっ!


「な…なに?」


「どうしたの?急に黙り込んで」


「な、なんでもないよ。
それよりどうしたの?」


「え?あぁ次移動教室だから一緒に行こうと思って…大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ」


行こっかと言って
私たちは教室を出た。


「そういえば次の授業ってなに?」


「えっ聞いてないの!?」


「う、うん。」


次が何の授業でも教科書届いてないから困らないけどね


「もう。理科だよ。次の授業は理科。
教科書とか持たないの?」


そういえばと言いながら聞いてきた。


「うん、まだ届いてないんだ。」


「へぇ。それにしてもうちのクラスの男子はみんな奏音のこと見て顔赤くなってたよね。」


「えっ!?そうなの?」



そんな他愛もない話をしながら
歩いていたらすぐに着いた。


「じゃあ私の席はあっちだから」
と言って私たちは別れた


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