おそろい


その後も他の食器とか
ちょっとした家具とか見て回った

あたしが何か一言言う度に必ず返事が帰ってくる

楽しくてしょうがなかった


「そろそろ帰ろっか
あとまだ欲しいものある?」


欲しいものー?
全身鏡はあったし
枕は前からあったでしょ?
うーんないかな

あ、寝室のカーテン

最初に見たカーテン

あたしが毎日開けてあげるからカーテンが欲しい


「まだ欲しいのあった!
こっち来て」


腕を掴んでカーテン売り場へ走る

最初見たカーテンのとこに着いた


「カーテンね…
寝室のを新しくしたいね?」


やっぱり考えは同じなんだね
好みの柄も一緒かな?


「おれこれがいい」


あたしが欲しかったやつと違ってショック…


「ミク?
あんな派手だったら夜寝付きにくいから…
ちょっと抑えたこれは?ってことだけど」


店入って最初に欲しいって言ったこと覚えててくれたの?
何時間もたったのに?


「そーだね
夜なかなか寝れなかったら朝本当に困るもんね
トキは」


「ちょ…っ
なんでおれ限定なんだよ」


ありがとね
覚えててくれて




< 11 / 37 >

この作品をシェア

pagetop