おそろい


「じゃあ食べようか
せっかくのミクの手料理が冷めるし」


あたしの心は満たされる

トキの一言一言によって


「ミクっ
これおいしーっ」


トキの無邪気な笑顔


「毎日作ってね?
おれミクの料理すきだから」


たまにさらっと言う言葉に驚きを隠せない
みるみる赤くなっていくわたし

だからちょっと意地はっちゃって


「飽きたとか言わせないんだからね」


「ははっ
だいじょーぶ」


火照った頬を優しい手が撫でる

いきなり悲しそうになるトキの顔


どうして?
あなたのそんな顔見たくないのに…


「ミク…
おれお前のそんな顔見たくないよ」




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