おそろい


あたし、ミクは
将来の夢とかなくて地元の大学に進んでみた

やっぱりその4年間でもやりたい事は見つからない
今はバイトが仕事になってる


半年前に親友のマコの彼氏の仕事の先輩
って紹介されたのがトキ


初めて逢った時は無愛想で

なんなのこいつ

って思ったけど普通に優しくて居心地よかった


後で聞いてみたらただ緊張して超ガチガチ
それでうまく笑えなかっただけみたいで

そんなかわいいとこにも惹かれたんだ



それからデートとかしてお泊まりもするうちに


「一緒に暮らさない?」


トキからの突然の一言
もちろん嬉しくて即答で


「うん!」


毎日トキと居れるなんて夢みたい
あたしはバイトだけ
毎日暇だったんだもん

だけど一緒に暮らしたいとか自分からは言えないし
待った分だけ嬉しいんだ


これからの生活が




< 3 / 37 >

この作品をシェア

pagetop