イケメン部 〜第3巻〜
壱の章
其ノ壱
夏も終わりに近づきーーー
「蜩の声も趣があっていいな」
「そうですね、しんみりしてる…」
伝統部の部室では、御影誠と桐神時雨がパイプ椅子に座り、和菓子を食べていた。
「それにしても、これどこの菓子だ?」
桜色の餡に包まれた和菓子を2口ほど食べ、御影は桐神を見遣る。
桐神は、緑色の餡に包まれた和菓子をちょびちょびと食べながら、
「家の近くの和菓子屋さんです。…もし良ければ、今度一緒に行きますか?」
やんわりとした笑みを浮かべた。
「……行きたい」
「蜩の声も趣があっていいな」
「そうですね、しんみりしてる…」
伝統部の部室では、御影誠と桐神時雨がパイプ椅子に座り、和菓子を食べていた。
「それにしても、これどこの菓子だ?」
桜色の餡に包まれた和菓子を2口ほど食べ、御影は桐神を見遣る。
桐神は、緑色の餡に包まれた和菓子をちょびちょびと食べながら、
「家の近くの和菓子屋さんです。…もし良ければ、今度一緒に行きますか?」
やんわりとした笑みを浮かべた。
「……行きたい」