イケメン部 〜第3巻〜
「おいで」


「………ひぁっ!?」



城津の手が澪和の腰に回される。


完全に抱き寄せられた澪和。


胸の鼓動が早くなる。





ダメ…
こんなの…





手に力を入れようとするが、うまく入らない。


城津は澪和の髪を優しく撫で、



「御影に渡すのは勿体無いレディだ」



耳元で囁く。



「や、やめてくださいっ…」



抵抗する澪和だが、城津は一向に手を止める気配を見せない。


時間だけが刻一刻と流れていく。



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