イケメン部 〜第3巻〜
後から城津に抱きつかれ、澪和は身動きが取れない。



「あ、あの…っ」


「行かないでほしい」


「…え?」



熱の為か、とても体温があつく感じる。


澪和たちがこうしている間も、間を開けながら、ピンポーン、ピンポーンと、何回も音が聞こえてくる。



「そ、そんな事言われても…。お客さんですよ?行かなきゃ…」



歩き出そうとする澪和の腕をしっかりと掴み、



グイッ


「…っ!!」



城津は澪和の身体を壁に追いやった。

< 16 / 69 >

この作品をシェア

pagetop