イケメン部 〜第3巻〜
「悪ぃ、御影、開けるの遅くなっ…て…」



後から入ってきた明るい声も聞こえてくる。


それと同時にーーー




ドカッ




「…っ!!!」



一瞬にして視界が開けた。


見ると、長身の城津が床に寝そべっていた。

お腹を押さえながら。



澪和はハッとし、駆けつけた部員の方を向き、頭を下げながら、



「た、助けて頂いてありがとうございます。…でも、城津先輩を殴るのは…ちょっと…」



足元で悶える病人・城津に目をやり、悲しそうな表情を浮かべた。


< 18 / 69 >

この作品をシェア

pagetop