イケメン部 〜第3巻〜
御影は、何がだ?と言いたげな顔をして澪和を見る。


澪和は、気まずく感じて少し目を逸らし、



「…何を考えてるのか、全く分かりません……」



ごにょごにょと言った。

御影は、ポリポリと頬をかき、



「……そうだな。最近は…海空の事ばかりを考えているな」


「………っ!!!」



何の躊躇いもなく、恥ずかしげもなく、サラッとそんな事を口に出すのだ。



『間もなく電車がーーー』



電車到着のアナウンスなんて、耳にも入らないくらい。

澪和は一瞬にして顔が赤くなったのが分かった。


そんな澪和を不思議そうに眺めながら、



「なんだ、海空。城津の熱が移ったのか?」



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