イケメン部 〜第3巻〜
弍の章
其ノ壱
例の事件ーーー城津が澪和を襲った日から二日が経った。
未だに城津は学校に登校していない。
「城津くん、大丈夫でしょうか?」
少し涼しい風が通り抜けていく伝統部の部室。
パイプ椅子で船をこぎながら、桐神が心配そうに呟いた。
「ほっとけ、あんな奴」
そう言う西条は奥の畳の上でゴロゴロしている。
「…まぁ、熱が上がったんだろう」
寝転ぶ西条に冷たい視線を送りながら御影が答える。
澪和は気が気じゃなかった。
私があの時、一人で城津先輩のお家に行かなかったらーーー
全てがそこから始まったから。
暗い表情を浮かべている澪和に気付いたのか、桐神が近寄ってくる。
「海空さんは気にする必要ないですよ」
肩にポン、と手を置き微笑みかける。
未だに城津は学校に登校していない。
「城津くん、大丈夫でしょうか?」
少し涼しい風が通り抜けていく伝統部の部室。
パイプ椅子で船をこぎながら、桐神が心配そうに呟いた。
「ほっとけ、あんな奴」
そう言う西条は奥の畳の上でゴロゴロしている。
「…まぁ、熱が上がったんだろう」
寝転ぶ西条に冷たい視線を送りながら御影が答える。
澪和は気が気じゃなかった。
私があの時、一人で城津先輩のお家に行かなかったらーーー
全てがそこから始まったから。
暗い表情を浮かべている澪和に気付いたのか、桐神が近寄ってくる。
「海空さんは気にする必要ないですよ」
肩にポン、と手を置き微笑みかける。