イケメン部 〜第3巻〜
「…一口で食べるなんてもったいない」



御影はボソリと呟くと、小さくため息をついた。


もちろんこれを西条が聞き逃すはずもなくーーー



「おい、てめぇまた俺に喧嘩売んのか?」



食い気味に御影に突っかかる。

御影はいつも通りのすまし顔のまま、ビクとも動じない。


桐神は冷や汗が止まらないまま、



「ま、まぁまぁ、西条くん、落ち着いてください」



睨みをきかせる西条を宥めようとした。


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