イケメン部 〜第3巻〜
こ、怖い…





澪和の足はまるで固まったかのように動かない。

威圧的な雰囲気が漂っている。





どうしよう…





「無視してんのかって?」



そう言って、女子生徒が澪和を殴ろうと拳を上に高くあげたその時ーーー



「ちょっと待ちなよ、レディ」


「……っ!!!」



どこかで聞き覚えのある声が聞こえた。


恐る恐る振り返ってみると、



「佐々木先輩!!」



そこには、女子生徒の腕を掴んで、微笑んでいる伝統部前部長・佐々木教芳が立っていた。


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