イケメン部 〜第3巻〜
「キャー!!佐々木先輩よ!」


「相変わらずかっこいいわ!」



突然の佐々木の登場に女子生徒たちがざわめく。

腕を掴まれた女子生徒は、佐々木との接触のせいか、失神して倒れ込んでいた。


澪和は佐々木の方を向き、頭を深々と下げた。



「…ありがとうございました」


「気にしないで!澪和ちゃんの為なら何だってするよ?」



ニコッと輝かしい笑顔を放つ佐々木。

なるほど、学年問わず人気が高いわけだ。


澪和がじっと佐々木の顔を見ていると、佐々木は心底嬉しそうな顔をしながら口を開いた。



「なーに、澪和ちゃん。僕に惚れた?」


「いえ」



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