イケメン部 〜第3巻〜
即答する澪和に少し落ち込んだ感じの佐々木。



「誠くんと上手くいってないようだったら、いつでも僕の所に戻って来てもいいんだよ?」



甘い声で。
周りの女子生徒たちはもう目がハートだ。



「……どうしてこんなに他の女のコたちは堕ちるのに、本命の相手は堕ちてくれないかな…」



佐々木は誰にも聞こえないような声でボソッと呟いた。


一方の澪和は、御影の名前を聞き、思い出したかのように佐々木の元へ歩み寄った。



「…?澪和ちゃん、どうしたの?ぎゅーってしてほしいの?」


「いえ」



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