イケメン部 〜第3巻〜
「今日の澪和ちゃん、なんかドライ…」



佐々木のショック度も相当やばいようだ。

澪和は、じっと佐々木の顔を見上げ一言。



「御影先輩の病院、教えてくれませんか?」


「……っ!!」



その言葉に佐々木は一瞬表情が固まった。

そして冷や汗をかき、澪和からゆっくりと目を逸らす。



「…誠くんの病院って…誠くんのお父さんが医院長してる所だよね?…あそこは……」



そうだ。

御影のーーー二人目の父親の。



「佐々木先輩?」



しばらく固まっていた佐々木の顔が段々柔らかくなる。



「…そうだよね。澪和ちゃんは誠くんの彼女だもんね。……行っておいで」


「…っ」



そう言うと佐々木は胸ポケットからメモ帳とペンを取り出し、御影のいる病院の住所を書いて澪和に渡した。



「ありがとうございます!」


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