イケメン部 〜第3巻〜
澪和は戸惑いながらも、



「…先輩の持病って…その…」



御影の姉に質問をしようとした。

御影の姉は、心配そうな顔をしてベッドで横になる御影を見ながら、



「…心臓が弱いの」



ボソッと呟いた。





あぁ、やっぱり…





御影が胸を苦しそうに押さえていたのは、持病のせいだったらしい。

澪和は俯いた。

仮にも彼女なのに…

何か御影のためにできることはないのだろうか。



そんな澪和を見て、



「大丈夫。もう暫くしたら目が覚めるはずよ。…私はこれから用事があるから行かなきゃいけないの。……まこちゃんの事、宜しく頼むわ」



御影の姉は、柔らかい笑顔を向けた。


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