イケメン部 〜第3巻〜
御影の姉が病室を出た後、澪和はベッドサイドの椅子に腰をかけた。





…本当に綺麗なんだよなぁ





御影の寝顔は本当に綺麗だった。

シュッとした輪郭。
すらっと筋の通った高い鼻。
漆黒の髪が空いた窓から入ってくる風でサラサラと靡いている。



澪和はそっと御影の胸元に手を当てた。

まさか御影が持病を隠していたなんて…。







少し経った時だった。

御影の目がうっすらと開いた。



「…先輩っ」



澪和は慌てて御影の胸元から手を離そうとした。

だが、



「……っ!」



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